週休3日の働き方は幸福度を高める!それともコスト削減が狙い?
賃金カットもなし!スコットランドが「週休3日」を試行へ
毎週1回、「はたらく」を「ひろげる」につながる子育てママの時事ニュースを紹介していきたいと思います。
スコットランド政府が、週休3日制を試行するとのニュース記事を見つけました。
しかも、“従業員の賃金を下げることなく”実施できるよう、1000万ポンド(約15億円)もの支援を決定しているんだとか。
スコットランド政府の広報担当者は、「パンデミックの影響で、週4日勤務への移行も含め、より柔軟な働き方への関心や支持が高まっています。
週に勤務する日数を減らせば、より質の良い仕事環境を維持でき、幸福度を高められるでしょう」と話しているようです。
以前にも、このコラムで取り上げたように、日本でも議論されている週休3日制ですが、
日本の場合はその分お給料が下がる可能性があることを不安視されていますよね。
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政府は「選択的週休3日制」の導入に向けて議論を始めた、は吉報か?(2021年5月11日)
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その点スコットランドでは収入が下がらず、幸福度を高めることを目的としているところが一歩先を行っているな、と感じました。
どうすれば、週休3日で同じ生産性を出せるか、政府と企業がともに試行錯誤をしていくようです。
少し前までは、いい大学をでて、いい会社に入って、終身雇用で定年まで勤め上げるのが幸せとされる社会だったと思います。
でもいま、その価値観は大きな転換期を迎えていて、例えば、仕事はほどほどに、家族や趣味に時間を割くとか、出世や収入アップを狙うより
休息の時間をしっかり確保するとか、自分の考えやライフスタイルに合った働き方をするのが幸せだという人が増えてきているように感じます。
そんな折、大手製薬会社の塩野義製薬が、来年度から社員が希望した場合に「週休3日制」を選べる制度を導入するというニュースが流れました。
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(MBSニュース)
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対象は、入社3年未満の社員と管理職を除いた全社員の7割にあたる4000人。
ニュースによると、介護や育児のほか、増えた休みを使って大学院などで「学び直し」をしたり、「副業」したりすることで、
社員が新たな経験や知識を積むことを想定しているそうです。
人事部の方は、「社内にいるだけでは身につかないものを得て、それが塩野義にかえってくれることがあればいいな」と語っています。
そして、肝心の給与は、週休3日の場合は、週休2日の2割減、つまり8割になるそうです。
これだと、やはり人件費削減と映ってもしかたないですよね。
テレワークで交通代が減り、働き方改革で残業代が減らされ、そして休みを増やした分、それに応じて給与も減る。
当然、働く時間の減少に応じて収入も減るのは理解ができますが、冒頭のスコットランド政府が掲げている幸福度の追求という理念と比べると少し残念ですね。
「はたらくをひろげて」、自分自身のライフスタイルに合う働き方をするのが幸せだという人が増えているなら、企業側も、そのような多様な働き方や価値観を受け入れ、幸福度の追求をする「働き方改革」が大切になってきますよね。
スコットランドのこの試行がどんな影響を及ぼすのか、日本人の私たちも注目したいですね!
ちなみに、冒頭の記事によると、
アイスランドは6年前から労働日数を減らすプログラムを開始しており、現在労働人口の86%が週に4.5日勤務で働いているそう。
そして、世界の幸福度ランキングで、アイスランドは4位です!
GDP第3位の経済大国「日本」は、56位で先進国の中では最低なんですよね(涙)
社員が貧しくなる「週休3日」にならないように、引き続きウォッチしていきたいと思います。
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