ママスタッフの両立する姿を間近で見たからこそ「飲食の仕事は難しい」と退職しました。

Mさん 

コーヒーショップ店員

結婚を機に出産育児を考慮し退職

子ども(0歳9か月)


―これまでの経歴を教えてください


学生の頃からコーヒーショップAのアルバイトをしていたんですが、バリスタとしてのお仕事に魅了されて、大学卒業後は、そのままその会社に就職しました。

それまでの経験を認めてもらい、入社後すぐ店長として店舗も任され、他店舗スタッフのバリスタトレーナーもやっていました。


お店に来てくださるお客様も、一緒に働くスタッフも大好きでしたし、スタッフみんなの提供するコーヒーのクオリティを常に高く保つことにやりがいを感じていましたね。


ただ、店舗の営業時間は23時まで。店長は、独身の人がほとんどでした。いづれは結婚して子育てすることも考え始めていたので、今の職場だとワークライフバランスを取るのが難しいとずっと感じていて…

もっと自分の培ってきたことを活かしたい思っていたので、8年勤めた会社から、同じ業界で転職をすることにしました。


そんな時に見つけたのが、病院内にあるコーヒーショップBのスタッフ募集で、福利厚生とキャリアステップの制度がしっかりしていると聞いていた会社でした。

店舗の営業時間も20時まで。ここだったら夜遅く帰ることもないので迷わず応募し、ありがたいことに、私の今までのキャリアを聞いて店長候補として入社させてもらえることになりました。



―どのような職場環境でしたか?


飲食店って会社の福利厚生が整っていても、現実には店舗の中にお休みを取りにくい雰囲気があったりするんですが、 転職先の会社は、比較的取りやすい会社でした。


子育てに対する制度も整っていて、社員にもアルバイトにも、お子様を育てている方が沢山いたんです。子どもの体調不良による突然のお休みなどは、他店舗と協力し合う体制ができていて、安心して働ける環境だったのが理由のひとつだったと思います。


特に、私が配属された病院内の店舗は、店長ご自身も子育て中のママで、子育て中のスタッフに理解がありました。「子育ては大事」「困ったときはお互い様」「子どもの用事で休む=ネガティブなことじゃない」という雰囲気を店長が作ってくれていましたね。

店長からたくさんのことを学び、入社から1年した頃、私がその店舗の店長になりました。 



―店長として、仕事と子育てを両立するママスタッフにどのような思いがありましたか?


ただただ「すごいなあ」って。そんなスタッフを、同じ女性として応援したいし、前店長が作ってくれていた雰囲気を大切にしたいと思いました。

でも、GWやお盆休みの時期だけは、どうしても人出不足になってしまうんですよね。私は店長なので、そういうときには必ず出勤するのですが、それだけでは穴は埋まらず…。 

「本当は家族との時間を大切にして欲しいのに」と思いながら「誰かシフトに入ってくれー」という思いでした。


スタッフみんなお互い様の気持ちがあるので、色々犠牲にしてシフトに入ってくれるスタッフもいて、「ありがたい」気持ちと「申し訳ない」気持ちがどっちもありました。

そんな中、結婚することが決まりました。



―ご結婚が決まり、心境に変化はありましたか?


ママスタッフが仕事と子育てを両立している姿を間近で見てきて、とても尊敬をしていました。だからこそ店長として、どうしても出勤できない長期休暇や、突然のお休みなどは、みなさんを応援したい気持ちで「いいよ、いいよ」ってカバーしてきました。


でも結婚し、出産や子育てが自分にとって現実的になった時に、気持ちに変化がありました。


「応援したい」という気持ちも、困ったときは「いいよ、いいよ」っていう気持ちも、もちろん心から思っていたんですが、店長や社員の立場の人が最終的にはカバーしているっていうのが現実ではあるんです。


今度は、自分がカバーしてもらう立場になるのかと想像したら、同じような負担をかけてしまう人に申し訳なさすぎて、「このまま飲食の仕事をすることは難しい」というのが正直な思いでした。


いくら、制度が整っていても、飲食は現場ありき。

人手が足りなくなってしまったら、最後は誰かが負担を感じてしまう。


自分が店長を経験したことで、逆に「私が子育てすることになって、穴を空けてしまったら、誰かにしわ寄せがいってしまうのが申し訳ない」という気持ちが大きくなっていきました。


ずっと飲食で仕事してきているので、独身スタッフが子育てしている人のお休みとかを良く思わない人も見てきました。自分の次に店長になる人が子育てに理解があるかもわからないし、「困ったときは、いいよ」って、みんながみんなそう思うわけじゃない。


そこで結婚を機に子育てを見据えて退職を決意しました。

退職後、子どもを授かり、現在は専業主婦として子育てに専念しています。 



―将来について、理想の「はたらく」スタイルはありますか?


飲食の仕事が好きだったので、本当はまたやりたいと思っているんですが、やっぱり現場のスタッフに迷惑をかけてしまうんじゃないかなって思うと、今後やるんだったら自営業かなと思っています。


自分自身がもどかしい思いを抱えていたので、将来お母さんたちが働きやすい環境を整えたいな、スタッフのための託児所付きのカフェみたいな、そういう働く場所を作れたらいいな、と思っています。 


次回は、ランジェリーショップの副店長をやっていたけど、退職を決意した方のインタビューです。みなさんのご意見、ご感想をお待ちしています。

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子どもを育てることは、人それぞれ、あまりにも状況が異なるのに、働く選択肢が多様でないために、女性だけが、生活の変化に合わせて、それまでの仕事を見直すことと向き合わなければならないのが現状ではないでしょうか?



正規か非正規か 正社員か契約社員かパートか その選択肢しかないという思い込みが「はたらく」

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