「妊婦なんて迷惑」の言葉に退職。起業に挑戦することを決めました。
Fさん
国内ランジェリーブランド販売員
5年の販売員経験を経て、独立起業を決意
子ども(3歳・1歳)
―販売員としてのこれまでの経歴を教えてください
新卒では、ランジェリーとは関係のない会社に勤めたんですが、やっぱり「好きなことを仕事にしたい」と思い、国内ランジェリーブランドショップの販売員に応募しました。
大学時代はメディア系の勉強をしていたんですが、卒論のテーマもランジェリーにしたくらいランジェリーが大好きなんです。面接では『ランジェリー愛』が止まらなくて、たくさん語ってしまいました。そんな私の話を採用の方が「感動した」と言ってくださって、販売員としてお仕事できることになりました。
ランジェリーはかわいいモノも、インポートモノも大好きなんですが、それだけじゃなくて、奥が深いんです。ランジェリーに求めるものって本当に人それぞれで、「綺麗な形」と言っても盛りたい人もいれば、そうでない人もいます。デザインだけでなく、求める機能もお客様によって違うので、販売員としてその方が本当に求めるモノを見つけるお手伝いができることが嬉しかったですね。
2年くらい働いた頃、上の子を妊娠して、体調に問題もなかったのでギリギリまでフルで勤め、産後は同じ店舗に復帰して、お迎えの時間に合わせて基本的には時短勤務、夫が平日休みの日はフルで仕事に入るという形にしました。
ランジェリーがとにかく大好きだし、販売の仕事に誇りをもって働いていたんですが、出産を機にだんだん店舗に居づらくなってきました。その後、下の子を妊娠したんですが、悩んだ末、会社を退職しました。
―お仕事と子育てが両立しやすい環境でしたか?
女性向けのランジェリーブランドの会社ということもあって、産休育休だったり、時短勤務だったり、子育てがしやすい制度は整ってました。
でも、販売って自分の所属している店舗がある意味「世界」なので、会社の制度はどうあれ、子どものためにお休みしにくい空気はありましたね…。店長は若い子が多くて、結婚していなかったりするので。
―出産を機に働き方や、ご自身の気持ちに変化はありましたか?
自分は販売が向いているとは思わなかったけれど、大好きなランジェリーに関わる仕事だったので不満はなかったです。第1子出産後は、年齢的に何れブランドは替えようかなとは思ってました。
ただ、ずっと、土日とか長期の休みは取りにくい空気はあったし、第2子を妊娠したくらいの時に、同じ店舗にもう一人妊娠した子がいて、その子に対して、他のスタッフが「妊婦なんて迷惑」みたいなことを裏で言っているのをたまたま聞いてしまって…。自分も同じように思われているんだろうなって。
そのことがきっかけになり、退職を決めました。
―退職を決め、その後なにかご自身の中で変化はありましたか?
退職はしたけど、大好きなランジェリーの仕事をしたいという気持ちがありました。ご縁があって、インポートランジェリーブランドの卸の会社に内定をいただいた矢先…コロナ禍で採用が白紙になってしまったんです。
そんな時に、お金の勉強をしようかなって思って観たYouTubeで、ある社長さんの「起業は誰でもできることなんだよ」という発信をみたことがきっかけで、『起業』という選択肢が自分の中で芽生えました。
それまでは、自分で会社をやるってハードルが高いし、無理でしょって思ってたけど、ランジェリーの仕事がどうしてもしたいし、起業することで会社で働くいろんな煩わしさから解放されるかもしれないって思って。「起業だ!」と思いました。
―起業を選択して、どんなことをしていますか?
新しいランジェリーの構想があって、クラウドファンディングに挑戦するために準備をしています。
実際に申請する前にいろんな人の意見をもらうといいと聞いたので、今は知り合いにビジネスアイディアを話してアドバイスをもらっているところです。新卒の時に勤めていた会社の代表も相談に乗ってくださってます。
SNSの運営やサイトも作りたいので、それも勉強中です。
―将来について、理想の「はたらく」スタイルはありますか?
子育てと仕事の両立しやすい環境が整っていて、周りの人がいくら理解してくれたとしても、自分が休んでしまうと、きっと周りの人に「申し訳ない」と思ってしまう。
子育てしながらお仕事を続けるのは、何かしらは人に迷惑をかけるところもあるし、どんな仕事でも両立が難しいなと思ってしまいます。
私の場合は、自分の性格も考えて1人でビジネスをするのがいいのかなと思い、 起業を決意しました。
今はやりたいことがいっぱいあるので、子どもを預けた後、自宅で考えをまとめながら、課題を一つひとつやっていて、とても充実しています。
次回は、コスメブランドの接客販売としていて離職した方のリアルインタビューをお届けします。
みなさんのご感想、ご意見をぜひお聞かせください。
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