“好きの先”にたどり着いた、パーソナルカラー診断士として”はたらく”
センター南にあるシェアサロンSABRINA(サブリナ)でパーソナルカラー診断サロン“RICHE BEAUTE”(リッシュボーテ)を主宰する比留間さんは小学校高学年生と中学生の2児のママです。前職は国際線地上職員として勤務していた彼女に、“好きを仕事にする働き方”を実現する秘訣を伺いました。
“RICHE BEAUTE” パーソナルカラー診断士 比留間 裕美(ひるま ひろみ)さん
好きの先に仕事がある
海外に憧れがあり、学生時代は英語科で学んでいたという比留間さん。
卒業後は得意な英語を活かし、関西国際空港にて大手航空会社の国際線地上職員として勤務します。
「中学生の時に家族で訪れたロンドン・ローマ・パリで、外国の文化や言語に触れて大きく感動しました。
海外に興味を持った私に、母が、“航空会社で働けば海外の人と働けるよ”と教えてくれて、それ以来“航空関連の仕事に就くこと”が夢になったんです。
当時も今も“好きの先に仕事がある”と考えるタイプですね。
現在パーソナルカラー診断士として働いているのも、昔からおしゃれや化粧品が好きなことが関係しています。」
夢を叶え、国際線地上職員として働く充実した日々。
仕事は楽しくやりがいもあり、仲間にも恵まれていたけれど、職業柄遅くまで働くことが多かったと言います。
「私が働いていた当時、航空業界では寿退社をする人が多い時代でした。
周りを見ても結婚や出産後も働いている人はあまりなく…家庭との両立は難しそうだなと感じていました。」
衝撃的なパーソナルカラー診断との出会い
そうして、結婚後、夫の転勤に伴い退職。
その後、子どもが小さい間は育児に専念して過ごします。
「いま振り返ってみても、育児に集中していたあの時はかけがえのない大切な時間で、家族の思い出をたくさん作れました。
家族のために働いてくれていた夫にも感謝しています。
でも一方で、子ども中心の生活スタイルで家族以外の人と接する機会が減り、社会とのつながりを絶たれたような、そんな感覚に陥る時もありました。
そんなこともあって、子どもが成長し、自分の時間を以前より持てるようになってきたことから、また働きたいという気持ちが自然と大きくなっていったんだと思います。」
当時、それまで着ていた洋服や流行りのメイクが似合わなくなっていて、おしゃれが上手くいかない…と悩んでいたという比留間さん。
友人に誘われ訪れたパーソナルカラー診断で自分に合う色が分かり、それらの悩みが解決し、またおしゃれを楽しめるようになったという体験をしました。
「ドレープ(パーソナルカラー診断の際に使用するカラフルな布のこと。布を顔の下に当てることで似合う色をチェックする)を当ててもらって、カラーによって自分の顔色が違って見えるのを実感し、そのすごさに衝撃を受けました。
『この感動をみんなに伝えたい!』との思いから、パーソナルカラー診断士の勉強をしたいと考えるようになりました。」
そして、資格取得のため都内のスクールに3カ月間通います。
「パーソナルカラー診断士の資格取得後の未来図が、自分の中でどんどん広がっていきました。
“好きなことを仕事にしたい”し、家庭の時間を大事にしながら働くために、自分である程度スケジュール調整ができる働き方をしたい。
そのため、どこかに所属するのではなく、自分でサロンを主宰したいと考えるようになりました。」
大人になってから興味のあることを学ぶ時間は、とても有意義で充実したものだったと笑顔で話す比留間さん。
新しい知識が増えていくことは嬉しかったし、そんな楽しそうな比留間さんを見て夫も応援してくれたそうです。
感動を伝えたい! “RICHE BEAUTE”と共に歩く未来
そして2020年6月、ついにパーソナルカラーサロン“RICHE BEAUTE”をオープンさせます。
「資格取得後にコロナが流行しましたが、自粛明けと同時にシェアサロン(自分で店舗を持たずに、複数人でシェアするサロンのこと)“SABRINA”に伺い、サロンオープンを決心しました。
“SABRINA”には自身でビジネスをされている女性が多数いて、その人たちと交流したり、オーナーにアドバイスをもらったりしながら、”RICHE BEAUTE”を形にしていきました。
オープンしてまだ日が浅いので、LINEやインスタ、ホームページを通して、自分と”RICHE BEAUTE”についてたくさんの人に知ってもらうために行動しているところです。
オープンさせることよりも、オープンさせた後の方が大変なことを実感していますね。」
“RICHU BEAUTE”を運営していて、自分の発信にあまり反応がなかったときなど”やり方が間違っているのか”、“歩んでいる道が合っているのか“と不安になる瞬間もあると言います。
「それでも諦めずに前に進もうと思えるのは、”好きなパーソナルカラー診断を仕事に選んでいる” からです。
診断をしている時間はとても楽しく、その先にお客様の笑顔と、それを見て嬉しくなる自分の笑顔があるので頑張れます。」
時には足踏みになる時もあるけれど、それでも歩みを止めないことが大事だと話してくれました。
比留間さんのそんな思いが実って、最近は以前よりもお客さんに来てもらうことが増えているそうです。
「パーソナルカラー診断士として、お客様のおしゃれを楽しみたいという気持ちに寄り添い、その方がもっとご自身を好きになれるお手伝いができるのが、仕事の面白さでありやりがいです。」
最後に働きたいと思っているママに向けて、エールをいただきました。
「もしチャレンジしてみたい仕事があるなら、まずは一歩を踏み出してみるのはどうでしょう?
踏み出すと、課題が見えてきます。
その課題を一つひとつクリアしていくことで、なりたい自分に近づけるのではないでしょうか。」
大人になってからも“自分の好き”を大切に、前向きな気持ちでキャリアチェンジをした比留間さん。
何歳からでもチャレンジできる!を体現している、生き生きとしたママでした。
文:平野優子 写真:川崎茜
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